杜子春

Source text: 青空文庫 Pitch accent analysis: akusento parser
Legend
Atamadaka
Heiban
Nakadaka
Odaka
Kifuku
Accent drop
Devoiced
Rules applied
* Patterns are assigned based on the lexical pitch accent.
Rendered chapter

子春しゅんいち洛陽ようみやこ一人いう大金持おおがもちなりあの老人ろうじん言葉ことば夕日ゆうひそのあたあたとこ夜中よなそっとたらきなくるまくらい黄金おうごん一山やま

大金持おおがもち子春しゅん立派りっぱ玄宗げんそう皇帝うていにもないくらい贅沢ぜいくらはじりょうさけせる桂州いしゅう竜眼りゅうにくとりよやらよたびいろかわ牡丹たんにわさせるしろ孔雀じゃく何羽んわはなするあつやらやら香木こうぼくくるまやら象牙ぞうげ椅子いすあつらやらその贅沢ぜい一々いちてもこのはなおしまいないくらい

するこういううわさいまみちても挨拶いささえかっともだち朝夕さゆうあそやっそれいちにち半年はんとかり洛陽ようみやこられ才子いし美人じん子春しゅんない一人とりくらいしまっ子春しゅんこの御客きゃたち相手あい毎日ごと酒盛さかもひらその酒盛さかもまたさかん中々なかなかされかいつだけはな子春しゅんかねさかずき西洋いようから葡萄酒うしゅ天竺てんじく魔法まほう使かいかたとれそのまわり20じゅにんおんたち十人じゅうにん翡翠すいはす十人じゅうにん瑪瑙のう牡丹たんいずれもかざがらふえ面白おもしいう景色なの

くら大金持おおがもちかね際限さいありからさすがに贅沢ぜいた子春しゅん一年ねんねんだん貧乏んぼうなりそうする人間にんげん薄情はくじょう昨日まで毎日いにちともだち今日きょさえ挨拶いさつうとう三年さんねんまた子春しゅん以前ぜんいち文無んな洛陽ようみやこにも宿いう一軒いっけんなくなっしまいいや宿ころかわん一杯いっぱいみずめぐくれる

そこ夕方ゆうがたもういちあの洛陽よう西にしぼんなががら途方とほうするむかしうに片目かためすがめ老人ろうじんから姿がたあら

まえかんあり

子春しゅん老人ろうじんかおはずかうにまま返事へん老人ろうじんその親切しんせうにおな言葉こと繰返くりかえからこちらおなうに

わたし今夜んやとこかんおそ返事へん

それ可哀かわいおれおしこの夕日ゆうひまえたらそのあたとこ夜中よなっとくるまいっぱい黄金おうごんまっいるはずから

老人ろうじんこう今度んどまたごみようにしまい

子春しゅんその翌日よくじからたちま天下んか大金持おおがもちかえ同時どうじ相変あいかわらず放題うだい贅沢ぜいはじにわいる牡丹たんはなそのねむいるしろ孔雀じゃくそれからかた天竺んじから魔法まほう使かい――べてむかしなの

からくるまいっぱいあのおびただ黄金おうごんまた三年さんねんかりなくなっしまい